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ウクライナ北東部ハルキウ州ボウチャンスク周辺で2024年5月10日、ネコをつれて避難する住民=ロイター
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 ロシア国防省は12日、ウクライナ北東部ハルキウ州の国境沿いにある4集落を新たに「解放した」と主張した。事実なら、10日以降で9集落が制圧されたことになる。ただ、ウクライナの防衛線が突破されているわけではなく、激しい戦闘が続いているとみられる。

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 同州のシネフボウ知事によると、空からの攻撃や砲撃も「ほぼ24時間」続いており、ウクライナの警察や消防は国境沿いの住民の避難を促している。シネフボウ氏は12日夜までに、約6千人が避難したとしている。

 特に激しい攻撃を受けているのは、国境から約5キロの距離にあるボウチャンスク。12日には一家が被害にあい、地元検察によると、母親が亡くなったほか、父親と息子2人が負傷したという。

 ゼレンスキー大統領は12日のビデオ演説で、どちらも陣地を築いていなかった「グレーゾーン」が戦闘地域に変わったと指摘。「占領者はいくつかの地域で足場を固めようとしているか、あるいは単純にさらに前進するためにそこを利用しようとしている」と訴えた。

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■ゼレンスキー大統領が指摘す…

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